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2007年度研究内容

ビタミンE固定化ポリスルホン膜(VPS)の臨床評価

研究者
本橋 和子東葛クリニック病院
中澤 了―東葛クリニック病院
山根 伸吾東葛クリニック病院
東 仲宣東葛クリニック病院
鈴木 満東葛クリニック病院

キーワード血液透析、ビタミンE固定化ポリスルホン膜、補体、酸化ストレス

要旨

ビタミンE固定化ダイアライザーの使用により、透析患者における酸化ストレスの軽減などが認められている。今回、ビタミンE固定化ポリスルホン膜の長期使用による血小板活性化、補体活性化などへの影響を検討した。対象とした維持透析患者19例は、ポリスルホン膜(APS)を6ヶ月以上使用した後に、ビタミンE固定化ポリスルホン膜(VPS)に変更した。ダイアライザー変更前、変更後3ヶ月および6ヶ月に血液を採取し、酸化LDL、paraoxonase(PON活性)、C3a、Fetuin-A、可溶性CD40リガンド(sCD40L)、血小板マイクロパーティクル(PDMP)およびアディポネクチンを測定した。

透析前と比較した透析開始後15分のC3a濃度の増加比率はダイアライザー変更前と比較し、変更後3ヶ月および6ヶ月で有意に低かった。また、透析前と比較した透析終了時のsCD40L濃度の増加比率は、ダイアライザー変更前と比較し、変更後6ヶ月で有意に低値であった。PON活性およびアディポネクチンはダイアライザー変更前と比較し、変更後3ヶ月では減少、6ヶ月では増加した。酸化LDLはダイアライザー変更後増加傾向を示し、Fetuin-AおよびPDMPは有意な変化はなかった。透析前と比較した透析後のPDMPの増加比率も、ダイアライザー変更後に有意な変動をみなかった。APSと比較し、VPSによる透析は、補体活性化および透析終了時のsCD40L濃度を低く抑えた。

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