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2008年度研究内容

ビタミンE固定化膜による貧血改善効果

研究者
片岡 浩史亀田総合病院 腎臓高血圧内科
雨宮 伸幸亀田総合病院 腎臓高血圧内科
松井 勝臣亀田総合病院 腎臓高血圧内科
山口 憲児亀田総合病院 腎臓高血圧内科
渡邊 喜彦亀田総合病院 腎臓高血圧内科
小原 まみ子亀田総合病院 腎臓高血圧内科
望月 隆弘亀田総合病院 腎臓高血圧内科

キーワード酸化ストレス、赤血球寿命、溶血、間接ビリルビン、ビタミンE固定化膜

要旨

背景:血液透析患者は酸化ストレスの影響を受けている。ビタミンE固定化膜は酸化ストレス低減効果が報告されており、その抗酸化作用による赤血球膜の安定化、赤血球寿命の延長、貧血改善が期待されている。

目的:ビタミンE固定化膜を使用し、透析患者の貧血への影響を解析する。

対象・方法:維持透析患者36名(男性24名、女性12名)について、TS-1.8ULからCL-PSE18NLに変更し、使用前および使用4ヶ月後の血液データを比較検討した。

結果:ヘモグロビンの増加は得られなかった。間接ビリルビンは、統計的な有意差はなかったものの低下傾向がみられた(p=0.077)。

考察:間接ビリルビンの低下傾向は、赤血球膜安定化による溶血赤血球の減少を意味しているものと思われた。膜変更に伴う低分子量蛋白のクリアランス低下を考慮すれば、ビタミンE固定化膜は、透析患者の貧血改善に一定の効果があると推測された。

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