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2008年度研究内容

ビタミンE固定化ポリスルホン膜(VPS)を用いたAcetate Free Biofiltration(AFB)の
抗酸化効果

研究者
倉賀野 隆裕兵庫医科大学 内科学 腎・透析科
木田 有利兵庫医科大学 内科学 腎・透析科
伊藤 勝清兵庫医科大学 内科学 腎・透析科
古田 穣兵庫医科大学 内科学 腎・透析科
山本 聡兵庫医科大学 内科学 腎・透析科
徳山 正徳兵庫医科大学 内科学 腎・透析科
畑 玲子兵庫医科大学 内科学 腎・透析科
名波 正義兵庫医科大学 内科学 腎・透析科
小瀧 慶長兵庫医科大学 内科学 腎・透析科
蓮池 由起子兵庫医科大学 内科学 腎・透析科
和泉 雅章兵庫医科大学 内科学 腎・透析科
中西 健兵庫医科大学 内科学 腎・透析科

キーワードビタミンE固定化ポリスルホン透析膜(VPS)、Acetate free biofiltration(AFB)、酸化的DNA損傷、脂質過酸化

要旨

目的:透析液中の酢酸がマクロファージに刺激を与え酸化ストレスを惹起している可能性がある。ビタミンE(VE)の固定量を増量したVPSを用いた無酢酸透析の抗酸化効果を検討した。

方法:検討1;ミニモジュール(0.03m2)を介し、ヒト全血150mLをマイクロサーキット内で4時間循環させ、酢酸濃度0(AF), 3.5(HD-1),10mmol/L(HD-2)の3種の透析液を10mL/minで流し、1時間毎に血液を採取し8-OHdG、ペントシジン(PENT)、カルボキシルメチルリジン(CML)濃度を測定した。

検討2;7名の維持透析患者を対象にVE固定量の異なる2種類VPS-1(通常量型)、VPS-2(増量型)の透析膜を作成。2週間ずつVPS-1を使用しHDとAFB、VPS-2を使用しHDとAFBを行ない、前後の血中MDA, MDA-LDL濃度を測定し変化率を算出した。

結果:検討1;CMLはいずれのセッションでも変化は無かったが、8-OHdGやPENTはAF以外のセッションで有意に上昇した。

検討2;いずれの透析でもMDA、MDA-LDLは上昇したが、VPS-2使用のAFBでの上昇率が最も低かった。

結語:透析液からの酢酸の負荷はヒト血液に酸化的DNA損傷やカルボニルストレスを与えている可能性が示唆された。VE増量型VPSを用いたAFBにより強い抗酸化効果が得られた。

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