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2008年度研究内容

VPS‐H長期使用における透析中の血圧変動

研究者
松村 昌樹医療法人社団 三思会 東邦病院 ME科
佐々木 寿子医療法人社団 三思会 東邦病院 ME科
關塚 くみ子医療法人社団 三思会 東邦病院 ME科
佐野 浩之医療法人社団 三思会 東邦病院 ME科
小川 浩司医療法人社団 三思会 東邦病院 ME科
清水 ちひろ医療法人社団 三思会 東邦病院 腎臓血液センター
小林 さつき医療法人社団 三思会 東邦病院 腎臓血液センター
田村 茂生医療法人社団 三思会 東邦病院 腎臓血液センター
植木 嘉衛医療法人社団 三思会 東邦病院 腎臓血液センター
宮田 茂雄星薬科大学 薬物治療学教室
亀井 淳三星薬科大学 薬物治療学教室
是本 昌英旭化成クラレメディカル株式会社

キーワード血圧、処置回数、酸化ストレス

要旨

目的:透析中に血圧変動の激しい症例に対してビタミンE固定化PS膜VPS-Hを使用し、長期間の安定性について12ヶ月間継続研究した。

対象:透析終了時/開始前の収縮期血圧比が0.7以下の維持透析患者8名を対象とした。性別は男性4名、女性4名。年齢は66.1±12.6歳、透析歴8.6±5.8年。糖尿病性腎症患者は8名中、4名であった。

方法:VPS-Hへ変更前後で、血液透析中の血圧・脈拍を透析前、透析15分、30分、60分、120分、180分、210分、透析終了時に計測した。各患者の透析中の平均値を算出し、危険率5%未満を有意差ありとした。また、血圧低下にともなう処置回数の比較検討をした。

結果:収縮期血圧は、VPS-H変更後3ヶ月で、変更前に比して120分の血圧が有意に上昇し、6ヶ月後には、120分以降にて有意な血圧の上昇が認められた。拡張期血圧では、6ヶ月で、透析120分、180分で有意な血圧低下の減少を認め、12ヶ月の15分で有意差が認められた。
処置回数は、変更前が0.7回/sessionから10ヶ月には0.2回/sessionまで減少し、12ヶ月後は0.4回/sessionであった。

考察:研究期間中に血圧変動が緩除となり、処置回数が減少したことは、ビタミンE固定化膜により血中の酸化ストレスを低減させ、その結果、血圧が安定化したものと考えられる。

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