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2009年度研究内容

VPS-HAの使用は透析患者のQOLに影響を与えるか:
SF-36による検討(1年の経過報告)

研究者
長田 しをり東京綾瀬腎クリニック
加藤 貴広東京綾瀬腎クリニック
島田 憲明江東病院

キーワードビタミンE固定化ポリスルホン膜(VPS-HA)、健康関連QOL、SF-36、IL-6

要旨

ビタミンE固定化ポリスルホン膜(VPS-HA)の長期使用が血液透析患者の総合的な健康状態に影響を与えるか否かを、包括的健康指標SF-36を用いて健康関連QOLの変化で評価した。同時に炎症・酸化ストレス・栄養との関連についても各、高感度CRP・IL-6・MDA-LDL・プレアルブミンを測定し検討した。

VPS-HA群で身体的QOL項目は改善したが「全体的健康感」にAPS-SAとの差はなかった。高感度CRPは群間・開始時と1年後で有意な変化はなかったがIL-6はVPS群で減少した。MDA-LDLは両群で上昇しAPS群との有意差はなかった。プレアルブミンに群間・開始時と1年後で有意な変化はなかった。

以上よりVPS-HAの使用は抗炎症効果と身体的なQOLの改善につながる可能性が示された。MDA-LDLの上昇より、酸化ストレスに及ぼす影響は今後の検討を要すると考えられた。

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