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2009年度研究内容

糖尿病性腎症透析導入患者におけるビタミンE固定化ポリスルホン膜(VPS-HA)と
インスリン感受性

研究者
本橋 和子東葛クリニック病院
中澤 了一東葛クリニック病院
木村 和正東葛クリニック病院
小林 政美東葛クリニック病院
浜 成司東葛クリニック病院
長谷川 真治東葛クリニック病院
山根 伸吾東葛クリニック病院
東 仲宣東葛クリニック病院
原田裕久東葛クリニック病院

キーワード血液透析、糖尿病性腎症、アディポネクチン、ビタミンE固定化ポリスルホン膜

要旨

糖尿病患者や透析患者においては酸化ストレスの亢進が認められ、酸化ストレスの亢進は粥状硬化などの病態に関連することが報告されている。今回、酸化ストレスを軽減することが報告されているビタミンE固定化ポリスルホン膜の長期使用による、糖尿病性腎症透析導入患者のインスリン感受性関連項目への影響を検討した。透析導入1年未満の2型糖尿病性腎症を原疾患とした患者30例を対象とし、ポリスルホン膜(APS-SA)使用群とビタミンE固定化ポリスルホン膜(VPS-HA)使用群に分け、12ヶ月観察した。測定項目はアディポネクチン、トロンボモジュリン、レプチン、レジスチンとした。アディポネクチンはOヶ月と比較し、6ヶ月および12ヶ月後でAPS-SA群およびVPS-HA群ともに有意な低下を認めた。しかし、アディポネクチン多量体の分子量別の測定において、高分子量アディポネクチンは、APS-SA群でOヶ月と比較し、3ヶ月、6ヶ月および12ヶ月後で有意な低下を認めたのに対し、VPS-HA群では12ヶ月後まで有意な低下は認められなかった。トロンボモジュリン、レジスチン、およびレプチンは評価期間中、両群の間に顕著な差は認められなかった。

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