HOME » 2009年度研究内容 » 総説1

2009年度研究内容

腎虚血再灌流障害と炎症

研究者
和田 隆志金沢大学医薬保健研究域医学系血液情報統御学

要旨

腎虚血再灌流は急性腎障害(AKI)の主要な原因の一つである。さらに、虚血は慢性腎臓病(CKD)の共通進展機序としても重要である。虚血再灌流に伴い骨髄由来の炎症・免疫担当細胞浸潤による炎症機序が組織障害に関与する。この過程において、ケモカイン・サイトカインカスケードが炎症・免疫担当細胞を介して、早期から腎線維化に至る組織障害機序を制御している事が判明した。さらに、新規骨髄由来細胞であるfibrocyteがケモカインを介して腎線維化に関与することが判明した。今後も、虚血、骨髄由来細胞ならびに炎症・免疫学的機序の観点から、AKI/CKDのさらなる病態解明、治療標的分子・細胞およびバイオマーカー開発のあらたな展開とその臨床応用が期待される。

このページの先頭へ