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2010年度研究内容

イタリアにおけるビタミンE固定化ポリスルホン膜の臨床使用報告:
血管アクセスに中心静脈留置カテーテルを使用している維持透析患者への
ViETM 使用効果

研究者
Salvatore MandolfoMaggiore Hospital, Lodi, Italy
Mario ZelioliAsahi Kasei Medical Europe, Italy Branch
有富 正治旭化成クラレメディカル(株) 透析事業部 国際営業部
Attilio ElliMaggiore Hospital, Lodi, Italy

キーワードビタミンE固定化透析器、中心静脈留置カテーテル、貧血、炎症、ESAインデックス、CRP

要旨

血管アクセスに中心静脈留置カテーテル使用の透析患者において、炎症と貧血状態改善を目的にビタミン膜透析器使用による評価を実施した。カテーテル使用透析患者16名について基準データ取得後、一群をViE(日本製品名VPS-H)に、もう一群をコントロール透析器にて6ヵ月間透析を実施した。その後、各群の透析器を別群の透析器に変更(クロスオーバー)し6ヵ月間透析を実施した。その結果、ESA投与量(IU/kg/w)をヘモグロビン値(g/dL)で除したESAインデックスにおいて基準値12.2 ± 5.6、6ヵ月後のコントロール群12.1 ± 5.2 (ns)、ViE群8.7 ± 5.2 (p<0.01) とViE群で有意に改善した。CRPは基準データに対し、6ヵ月治療後は両群共に上昇したが、コントロール群のみ有意な上昇を認めた。以上よりビタミンE固定化透析器はESA投与量を下げ、炎症状態の悪化を防ぐ可能性が示唆された。

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