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2012年度研究内容

VPS-15HAのフリーラジカル測定評価

研究者
新部 武人医療法人財団松圓会 東葛クリニック病院 臨床工学部
相原 宣彦医療法人財団松圓会 東葛クリニック病院 臨床工学部
野崎 宏医療法人財団松圓会 東葛クリニック病院 臨床工学部
新海 洋平医療法人財団松圓会 東葛クリニック病院 臨床工学部
久保 満医療法人財団松圓会 東葛クリニック病院 臨床工学部
松金 隆夫医療法人財団松圓会 東葛クリニック病院 臨床工学部
東 仲宣医療法人財団松圓会 東葛クリニック病院 外科

キーワードフリーラジカル測定装置FRAS4 VPS-HA BAP d-ROMs

要旨

目的:透析治療中における酸化ストレス低減と臨床症状改善を目的に、ビタミンE固定化ダイアライザVPS- HAが臨床使用され、NOx抑制からの血圧低下の軽減や酸化LDL低減による抗酸化能が報告されている。今回、我々はWISMERLL社製フリーラジカル測定装置FRAS4を用い、抗酸化力(以下、BAP)と酸化ストレス度測定(以下、d-ROMs)を測定し、VPS-15HA(以下、HA)とAPS-15SA(以下、SA)の比較評価を行ったので報告する。

対象および方法:対象は維持透析患者16名(男性7名、女性9名)とし、年齢62.9± 9.7歳、透析歴8.3±4.3年である。方法はSA使用群(以下、SA群)9名とSAよりHAに変更し3ヵ月間使用した群(以下、HA群)7名の2群とし、FRAS4を用いたBAPとd-ROMsの測定を0ヵ月および3ヵ月後の透析前後で行った。統計学的処理は、student's t testを用い危険率5%未満を有意差ありとした。

結果:BAPに関しては、透析前値においてHA群の0ヵ月値が3ヵ月後には有意に上昇したのに対し、SA群は0ヵ月値および3ヵ月後値間で有意差を示さなかった。0ヵ月と3ヵ月後の透析前値の増減比では、HA群で1.17倍、SA群で1.06倍を示したが、2群間に有意差はなかった。d-ROMsでは、透析前値においてHA群の0ヵ月値が3ヵ月後に有意に上昇した。SA群では、0ヵ月値に対し、3ヵ月後値が有意な増減を示さなかった。0ヵ月と3ヵ月後の透析前値の増減比では、HA群で1.2倍、SA群で1.1倍を示したが、2群間に有意差はなかった。

結語:フリーラジカル測定装置FRAS4を用い、HA群とSA群の2群でBAPおよびd-ROMsを測定し、比較評価した。透析前値においてHA群がSA群よりBAPが上昇したことで、HA使用の有用性を確認した。

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