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2012年度研究内容

ビタミンE固定化透析膜が凝固線溶系および酸化ストレスマーカーに及ぼす影響

研究者
兒島 憲―郎帝京大学医学部 内科
奈倉 倫人帝京大学医学部 内科
山下 正弘帝京大学医学部 内科
高橋 和志帝京大学医学部 内科
内田 俊也帝京大学医学部 内科
清水 淑子堀ノ内病院
喜田 浩望星赤羽クリニック
街 稔十条腎クリニック
目良 純一郎新線池袋クリニック
猪上 剛敏川口六間クリニック

キーワードビタミンE固定化ポリスルホン膜 凝固線溶マーカー 酸化ストレスマーカー

要旨

ビタミンE固定化透析膜(VPS)を使用した血液透析が凝固線溶系に及ぼす影響について検討。維持透析の患者37名を無作為にVPS使用(VPS群19名)とポリスルホン膜使用(PS群18名)の2群に分け、前と6、12ヵ月後にfibrinogen、D-dimer、TAT、MDA化LDL、8-OHdG、ADMA、CRP等を測定。心血管死、心血管イベント、バスキュラーアクセストラブルの発生を記録。両群の患者背景に有意差なし。FibrinogenがVPS群において前値に比し-5%-9%と低下し(p<0.05)、両群間でも有意差が認められた(p<0.05)。酸化ストレスマーカーは両群間で変化なかった。心血管死、心血管イベント、バスキュラーアクセストラブルの累積発生率は両群間で有意差は認められなかった。以上からVPS使用によりfibrinogenが有意に低下し、その機序として抗酸化作用以外の可能性が示唆された。長期使用による動脈硬化の進展抑制が期待される。

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