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2013年度研究内容

VEESA-STUDY:ビタミンE固定化膜VPS-HAによるESA投与量に関する多施設前向き研究
ESA投与量に関する多施設前向き研究(サブ解析)

研究者
(Vitamembrane研究会)
望月 隆弘亀田総合病院
衣笠 えり子昭和大学
草野 英二自治医科大学
大和田 滋あさおクリニック
久野 勉池袋久野クリニック
兒島 憲一郎上尾中央総合病院
小林 修三湘南鎌倉総合病院
佐藤 稔川崎医科大学
重松 隆和歌山県立医科大学
島田 憲明立花クリニック
友 雅司大分大学
中尾 一志広島市民病院
中澤 了一水戸中央クリニック
西村 英樹東京女子医科大学
野入 英世東京大学
佐中 孜江戸川病院
前田 貞亮前田記念腎研究所

キーワードVPS-HA ESA 酸化ストレス 貧血 多施設前向き研究

要旨

背景:VEESA-studyはビタミンE固定化ポリスルホン膜ダイアライザ(ビタミンE固定化膜)が、血液透析患者の貧血や、貧血治療薬(ESA)の投与量に影響を与えるか否かを検討した研究である。この研究に48施設、305症例がエントリーされた。エントリー患者を、ビタミンE固定化膜に変更する群(A群)と、従来のW型PS膜を継続する群(B群)の2群に分け(中央登録方式)、研究開始時のHb値を維持(10.0≦Hb<11.0 g/dLおよび11.0≦Hb<12.0 g/dL)するESA投与量を主要評価項目とした。その評価指標としてエリスロポエチン抵抗性指数(Erythropoietic resistance index: ERI)を用いた。研究は1年間継続された。結果として、ビタミンE固定化膜は、目標Hb値10.0≦Hb<11.0 g/dL の範囲では差はなかったが、目標Hb値11.0≦Hb<12.0g/dL の範囲で、W型PS膜に比べてESAとしてDA投与量が減少できた。

目的・方法:本研究では、目標Hb値別(かつESAの種類別)に分けてERIで評価した。しかし、各群でのERI分布幅が比較的広く、 またERI変動も認められ、これが研究結果に影響した可能性がある。そこで、今回我々は、この研究のサブ解析を行った。試験開始時のERI値を四分位で4グループにわけ、それぞれのグループごとにA群、B群での経時的なERIを解析した。 ERIのデータ解析は、0、1ヶ月目を開始時(相対値1.0)とし、以降は2ヶ月ごとの平均値を算出し、計6ポイントでERI相対値(変化率)を求めた。5%未満および95%を超える患者は対象から除外した。

結果:全体例での検討では、ビタミンE固定化膜を使用している患者では、W型PS膜を使用している患者に比べてERIが有意差を持って改善した。

結語:ビタミンE固定化膜は、W型PS膜に比べて貧血改善やESA投与量軽減効果が期待できる。(UMIN試験ID:UMIN000001285)。

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