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2013年度研究内容

脳心腎連関における腎内レニン・アンジオテンシン系の役割

研究者
西山 成香川大学医学部薬理学
北田 研人香川大学医学部薬理学
Ludek CervenkaDepartment of Experimental Medicine, Institute for Clinical and Experimental Medicine, Prague, Czech
Libor KopkanDepartment of Experimental Medicine, Institute for Clinical and Experimental Medicine, Prague, Czech
Kazi Rafiq香川大学医学部薬理学

キーワード心腎連関 レニン・アンジオテンシン系 アンジオテンシンII アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)

要旨

レニン・アンジオテンシン系(RAS)をターゲットとした創薬が進み、それらを用いた大規模臨床研究により、様々な病態におけるRASの関与が明らかとなっている。一方で、古くより循環血漿中のRASに対する研究が進んでいるが、様々な臓器には独立した局所RASの制御機構が存在している。これまで我々は、腎臓におけるアンジオテンシンIIの産生機構とARBの腎保護作用機序について研究を進めてきた。また最近、脳心腎連関における腎内局所RASの役割を明らかにするため、大動脈弁閉鎖不全モデル動物を用いて検討した。その結果、慢性心機能障害の病態では、交感神経活性化を介して腎臓局所でアンジオテンシノーゲン発現が増加しており、それに伴ったアンジオテンシンII産生の亢進が糸球体上皮細胞障害とアルブミン尿を発症させている可能性が示唆された。このように、様々な病態で腎内局所RASが重要な役割を果たしていると考えられており、積極的なRAS阻害薬使用による腎保護戦略が必要である。

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