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2014年度研究内容

ビタミンE固定化膜と無酢酸透析液との併用効果  第2報:栄養関連指標

研究者
安藤 誠社会医療法人 北楡会 札幌北楡病院 臨床工学技術部
住田 知規社会医療法人 北楡会 札幌北楡病院 臨床工学技術部
土濃塚 広樹社会医療法人 北楡会 札幌北楡病院 臨床工学技術部
古井 秀典社会医療法人 北楡会 札幌北楡病院 外科
久木田 和丘社会医療法人 北楡会 札幌北楡病院 外科
目黒 順一社会医療法人 北楡会 札幌北楡病院 外科
米川 元樹社会医療法人 北楡会 札幌北楡病院 外科
川村 明夫社会医療法人 北楡会 札幌北楡病院 外科

キーワードAlb GNRI nPCR Kt/V

要旨

はじめに
第13回Vitamembrane研究会においてわれわれは、無酢酸透析液(カーボスター)とビタミンE固定化ポリスルホン膜(VPS-HA)を併用し透析困難症例に対する血圧等の改善効果の検証を発表した。
今回、同条件下において副次的評価項目のうち栄養関連項目について変化があったかレトロスペクティブに検討した。

対象および方法
当院維持透析患者で透析前の血圧から最下降時の血圧が20%以上低下、もしくは昇圧処置を多数回行う患者24名を抽出しダイアライザをVPS-HAに変更、12ヵ月間観察した。(無酢酸透析液使用患者15名(A群)、酢酸含有透析液使用患者9名(B群))。評価項目は透析前Alb値、DW(Dry Weight)、GNRI (Geriatric Nutritional Risk Index)、透析前Cr値、%CGR (% Creatinine Generation Rate)、nPCR (normalized Protein Catabolic Rate)、Kt/V、透析前UN値とした。

結果
A群において透析前Alb値、GNRI 、Kt/V は上昇した。透析前Cr値、透析前UN値は低下し、nPCRは低下傾向となった。B群において透析前Alb値、Kt/Vは上昇した。GNRI、透析前Cr値、nPCR、透析前UN値は変化なかった。

まとめ
A群(カーボスター群)とB群(キンダリー群)の両群において、透析前Alb値の上昇がみられた。
背景別に検証したところ、A群(カーボスター群)においては、血圧低下率「不変・悪化」症例において、B群(キンダリー群)では「改善」症例において、また両群とも65歳未満の症例において、透析前Alb値、GNRIなど栄養関連改善傾向がみられた。
VPS-HAは無酢酸透析液(カーボスター)と併用することで血圧低下率の改善もしくは透析前Alb値、GNRIの上昇が期待できる可能性が示唆された。

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