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2014年度研究内容

ビタミンE固定膜の貧血関連指標に与える影響 −La Vita Study−

研究者
菅 由香里医療法人一陽会 一陽会クリニック 看護部
森田 直美医療法人一陽会 一陽会クリニック 看護部
山形 智子医療法人一陽会 一陽会クリニック 看護部
廣兼 美佐子医療法人一陽会 一陽会クリニック 看護部
藤川 博医療法人一陽会 一陽会クリニック 看護部
福田 剛三医療法人一陽会 一陽会クリニック 診療技術部
本丸 忠生医療法人一陽会 一陽会クリニック 診療技術部
丹治 知恵医療法人一陽会 一陽会クリニック 内科
碓井 公治医療法人一陽会 一陽会クリニック 内科

キーワードビタミンE固定膜 赤血球寿命 GNRI ESA使用量

要旨

ビタミンE固定化ポリスルホンダイアライザ(VPS-HA)は抗酸化作用を有し、少ない赤血球造血刺激因子製剤(ESA)量でヘモグロビン値を改善しうること、赤血球膜を安定化し、赤血球寿命を延長させること、そして栄養状態が改善されることが報告されている。
そこで、2012年3月に患者80名のダイアライザをポリスルホンダイアライザ(APS-SA)に統一し、2012年7月より、APS-SA使用継続群(A群)とVPS-HAに変更(B群)の2群に割り付け、1年間継続して使用した。割り付け因子は、年齢、性別、原疾患(DM/nonDM)、ダルベポエチンα/Hb(ERI)とした。ESAの使用量、生化学データ及び栄養状態について評価を行い、CARBOLYZER mBA2000を使用して赤血球寿命を測定し、A群とB群を比較検討した。栄養スクリーニング法として、Albと体重から算出されるGNRIを利用した。
一年間に渡りVPS-HAを使用した結果、直接的にHb上昇には繋がらなかった。しかしながら、APS-SAを使用した場合よりも栄養状態は維持されていた事から、ビタミンEコーティング膜使用が、造血とは別の因子により、栄養状態低下を防ぐことに繋がったと考えられる。今後、長期に渡る観察が必要となるが、栄養状態を維持していくことで、貧血改善に繋がっていくことが期待されると考えられる。
貧血関連因子の改善を期待する上では、更に長期に渡り使用し検討することが望ましいと考えられた。

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