HOME » 2014年度研究内容 » 論文3

2014年度研究内容

ビタミンCの存在下では血液接触後のビタミンE固定化透析膜の還元力が低下しない

研究者
塚尾 浩北里大学大学院 医療系研究科 / 東京工科大学 医療保健学部 臨床工学科
飯塚 直人北里大学 医療衛生学部 医療工学科
栗原 佳孝北里大学大学院 医療系研究科
小久保 謙一北里大学大学院 医療系研究科 / 北里大学 医療衛生学部 医療工学科
小林 弘祐北里大学大学院 医療系研究科 / 北里大学 医療衛生学部 医療工学科

キーワードビタミンE固定化ポリスルホン膜 ビタミンC 還元力 血小板 白血球

要旨

血液や血球に接触した際のビタミンE固定化透析膜の還元力の低下を定量的に測定し、血液との接触よる還元力の低下に、白血球、血小板がどの程度寄与しているのか明らかにすること、また透析液側にビタミンCを加えたとき、還元力の低下が防げるかどうかを明らかにすることを目的とした。ビタミンEの還元力は3価の鉄を2価の鉄へ還元する能力を測定するFRAP法により評価した。まず、ビタミンE固定化透析膜にブタ血液およびブタ血液より作成した多血小板血漿(PRP)、白血球を加えたPRP(LPRP)を4時間循環させた。血液やPRP、LPRPを生理食塩液で洗い流した後、Fe3+溶液を還流させた。サンプリングした溶液にFe2+と反応して発色するTPTZ (2,4,6-Tris (2-pyridyl)-1,3,5-triazine) 溶液を加え、Fe2+の生成量を算出し、還元力を評価した。次に、透析液側に生理食塩液にビタミンCを加えた生理食塩液を循環させながら血液と接触させ、血液接触後の接触後の還元力を評価した。血液、PRPおよびLPRP接触後のビタミンE固定化透析膜では未接触の膜に比べて血液、LPRPを接触させたとき、有意に還元力が低下した。一方、透析液側にビタミンCを加えた生理食塩液を循環させた場合には、血液接触後のビタミンEの還元力の低下は見られなかった。

このページの先頭へ