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2014年度研究内容

3時間に及ぶ白血球減少症が透析膜変更により改善した一例

研究者
中野 賢治医誠会 都志見病院 臨床工学部
中山 航平医誠会 都志見病院 臨床工学部
松本 優医誠会 都志見病院 臨床工学部
野村 知由樹医誠会 都志見病院 臨床工学部
田村 芳生医誠会 都志見病院 臨床工学部
正木 洋治医誠会 都志見病院 内科
木村 邦彦医誠会 都志見病院 内科
石津 和彦医誠会 都志見病院 泌尿器科

キーワード白血球減少症 血圧低下 透析膜 PES VPS-HA

要旨

症例は70歳男性。IgA腎症にて血液透析導入、透析歴9年で、気管支炎、アレルギー性鼻炎の既往あり。H19年より使用継続のPES膜であったが、H23年2月頃より一過性の白血球減少症に相関するような軽度な血圧低下が時々見られていたが、H24年2月頃より処置を必要とするような血圧低下、酸素飽和度の低下が出現することが頻回に起こり、透析方法、DWチェック、降圧剤の減量、投与法の変更等対応したが、傾向は変わらなかった。H24年5月にビタミンE固定化膜(VPS膜)に変更したところ血圧低下、酸素飽和度の低下が劇的に改善した。そこで、患者に同意を得たうえで、VPS膜及びPES膜の使用で血圧、ECG、SpO2モニターの装着、クリットラインモニター、末梢血の検査(透析前、15分、30分、1時間、2時間、3時間、透析終了時)を行った。VPS膜は15分を最大とする軽度な一過性の白血球減少であったが、PES膜は15分から3時間までに及ぶ白血球減少であった。そのことが患者の循環動態に影響を与えていた可能性があると思われた。

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