HOME » 2014年度研究内容 » 総説<臨床>

2014年度研究内容

血管内皮機能と酸化ストレス

研究者
東 幸仁広島大学 原爆放射線医科学研究所 ゲノム障害医学研究センター 再生医学研究部門 /
広島大学病院 未来医療センター

キーワード酸化ストレス 血管内皮機能 動脈硬化

要旨

血管内皮機能障害は動脈硬化の第一段階であり、最終的な心血管合併症の発症に至るまで重要な役割をはたしている。活性酸素は血管内皮機能障害を惹起する重要な因子のひとつである。血管での活性酸素の産生源としてNADPHオキシダーゼ、キサンチンオキシダーゼや不対内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)やミトコンドリア電子伝達系の障害等があり、中でもNADPHオキシダーゼは最も重要であり、各種サイトカイン、血管作動性物質、ずり応力などの刺激により活性化される。産生された活性酸素(酸化ストレス)は細胞内情報伝達系活性化を介して細胞増殖、細胞肥大、アポトーシスや炎症を惹起することにより、あるいは直接の血管内皮障害により動脈硬化に関与する。さらに、発症した動脈硬化は悪循環を形成し、動脈硬化の維持・進展・破綻につながると考えられる。

このページの先頭へ