HOME » 2015年度研究内容 » 論文4

2015年度研究内容

ビタミンE固定化膜の貧血改善薬への反応性とその他関連マーカーへの影響

研究者
土田 晃靖(医)三思会 ひかりクリニック
阿部 由紀子(医)三思会 ひかりクリニック
中嶋 優人(医)三思会 ひかりクリニック
茂木 慎弥(医)三思会 ひかりクリニック
福田 一馬(医)三思会 ひかりクリニック
井上 育美(医)三思会 ひかりクリニック
長谷川 美紀(医)三思会 ひかりクリニック
今泉 純子(医)三思会 ひかりクリニック
西村 賢一(医)三思会 ひかりクリニック
齋藤 千里旭化成メディカル(株)血液浄化国内事業部学術部
是本 昌英旭化成メディカル(株)血液浄化国内事業部学術部

キーワードビタミンE固定化膜 貧血 ERI HEP-25

要旨

【目的】
ビタミンE固定化ポリスルホンダイアライザ(VPS)の使用によるESA投与量およびその反応性指標のERI、さらには関連マーカーの変動に与える影響について検討する。
【検討1】
(方法)当院においてVPSを使用して4ヵ月経過した血液透析患者14名を対象に後ろ向きに解析し、ESA投与量、ESA反応性の指標としてERI(ESA投与量をHbで除した値)、Alb及びHbについてVPS変更前後を比較検討した。(結果)ダイアライザをVPSに変更して4ヵ月後に、ESA投与量ならびにERIは、変更前を1とする相対値でいずれも有意に減少し減少幅は2割程度であった。またHb値はVPS変更4ヵ月後に有意に上昇した。さらに、4ヵ月の前後比較で、ΔERIとΔHbの間に負の相関関係の傾向が観察された。一方Albの値は変更4ヵ月後に有意に上昇していた。
【検討2】
(方法)当院において半年以上W型ダイアライザ(他W型膜群)またはVPS(VPS群)を使用している血液透析患者それぞれ14名と6名を対象に、6ヵ月間後ろ向きに観察し、TSAT、フェリチン、インドキシル硫酸(IS)、Hepcidin(HEP)-25の値を0ヵ月と6ヵ月で比較検討した。(結果)TSAT、フェリチン、IS、HEP-25においては他W型膜群においてもVPS群においても6ヵ月間で有意な変化はなかった。ただしHEP-25は他W型膜群においては上昇する傾向、VPS群においては低下する傾向が認められた。
【結論】
平均的な症例ではVPSの使用によりESA投与量は2割程度の減量が期待できる可能性が示唆された。ISについての検討は今後更に進める必要があると考えられた。

このページの先頭へ