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2015年度研究内容

ビタミンE固定化膜の貧血関連指標に与える影響 -La Vita Study 2-

研究者
菅 由香里医療法人一陽会 一陽会クリニック 看護部
山形 智子医療法人一陽会 一陽会クリニック 看護部
廣兼 美佐子医療法人一陽会 一陽会クリニック 看護部
藤川 博医療法人一陽会 一陽会クリニック 看護部
福田 剛三医療法人一陽会 一陽会クリニック 診療技術部
本丸 忠生医療法人一陽会 一陽会クリニック 診療技術部
丹治 知恵医療法人一陽会 一陽会クリニック 医局
碓井 公治医療法人一陽会 一陽会クリニック 医局

キーワードビタミンE固定化膜 貧血関連指標 ESA投与量 貧血改善効果 GNRI

要旨

ビタミンE固定化膜は脂質の過酸化、赤血球の脆弱化を抑制することが言われている。この度我々はビタミンE固定化膜使用による貧血関連指標ならびにESA投与量の変化を検討した。
対象はダルベポエチンαを使用中の血液透析患者でポリスルホン膜(APS-SA)またはビタミンE固定化ポリスルホン膜(VPS-HA)を1年以上使用し、ESA投与量の変動が少なかった患者28名。A群(APS-SA 使用群)、V群(VPS-HA 使用群)の2群に分け、ESA投与量、鉄剤投与量をできるだけ変更せずに透析を施行。1年以上の観察後、各群の透析膜をA群はVPS-HAへ、V群はAPS-SAに変更し透析を継続した。観察期間中各患者について生化学検査を施行し、ESA投与量ならびに栄養状態指標としてGNRIを算出して透析膜変更前後の貧血関連指標を比較検討した。
結果、A群、V群ともに透析膜変更前後において平均Hb値は安定して推移したが、鉄代謝指標やESA投与量に有意な変化はみられず、貧血改善効果は認められなかった。
一方、栄養状態の指標であるGNRIでは、V群では有意な低下が認められたのに対し、A群では維持されていたことより、VPS-HAの使用が栄養状態の維持に寄与している可能性が示唆された。

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