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2015年度研究内容

トピックス  英国における関連研究
ビタミンE固定化透析器のランダム化比較臨床試験 〜ESA投与量低減効果〜

研究者
Simon W LinesSt. James’s University Hospital, Leeds, UK
Norfolk and Norwich University Hospitals, Norwich, UK
有富 正治旭化成メディカル梶@血液浄化国際事業部学術部
Mark J WrightSt. James’s University Hospital, Leeds, UK

キーワードビタミンE固定化透析器 貧血 炎症 ESA抵抗性指標

要旨

ビタミンE固定化透析器を使用したいくつかの小規模臨床試験が実施され、その結果からErythropoiesisStimulating Agents(ESA)投与量低減や炎症状態の改善が期待されている。我々は大規模ランダム化比較臨床試験によるESA投与量低減について検討した。260名の試験対象患者のうち123名をビタミンE固定化透析器群(VE群)、137名をコントロール群(C群)に割り付けた。試験対象患者のESAの投与量は、患者検査値を元に目標ヘモグロビン値11.5g/dLとなるようにコンピュータ計算で求めた。月毎のESA抵抗性指標(ERI)、また導入時、6および12か月後のC反応性蛋白(CRP)を測定した。VE群で104名、C群で116名が12か月の臨床評価を完了し解析の対象となった。解析対象患者全体の群間比較解析では、ERI、CRP値ともに有意差は認められなかった。しかし事後解析で、導入時ERIにより3層別して解析すると、導入時のERIが高いVE群でのみ12か月後のERIに有意な減少がみられた。即ち、ESA抵抗性が高い透析患者で、ビタミンE固定化透析器使用によるESA投与量低減が期待できる。

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