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2015年度研究内容

リン制御の臨床栄養学

研究者
武田 英二徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部 / 徳島健祥会福祉専門学校
Abuduli Maerjianghan徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部

キーワードリン 食事 リン添加物 低リン血症 高リン血症

要旨

生体リン代謝は消化、吸収、細胞への移動、排泄により調節されているが、中でも腎近位尿細管でのリン再吸収機構が最も重要である。3種類のNa依存性リン輸送担体(NPT1、NPT2、NPT3)のうち腎近位尿細管刷子縁膜にはNPT2aとNPT2cが発現しており、食事中リン、副甲状腺ホルモン、線維芽細胞増殖因子23、活性型ビタミンDにより調節されている。リンは欠乏でも過剰でも骨健康およびQOLに影響する。リンはタンパク質含有食品および食品添加物を含む加工食品に含まれており、リン摂取量は増加している。リン摂取量を制限することは慢性腎疾患患者の骨障害や心血管障害を予防するために重要である。さらに、健常者の骨健康やQOLを保持するためにもリン添加物はじめリン摂取量に注意することが重要である。

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