10月に一人で秋の乗り放題パスを利用し、大人初の関西地方に出かけてきました。住んでいる地方が東北なので、東京近郊ならともかく、大阪や神戸は片道1,000km前後離れているため、金銭的にも日程的にもそう簡単に行ける距離ではありません。やはり、インターネットの旅ブログや旅行情報誌を読んだ途端、関西地方に出かけたい思いが強まったため、気候的にも過ごしやすい秋に出かけてみました。大人初の関西旅行なので、単に京都・大阪グルメを堪能したいのが主な目的でした。

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自宅から目的地まで、片道約1,000km前後離れています。今回利用したフリー切符は、青春18きっぷと同じく、利用できる列車は在来線のみと条件が付いていたので、日程を多めに取りました。長旅になるので、何度も途中下車しながら目的地へたどり着きました。初めに途中下車したのが、関東旅行でも良く立ち寄る宇都宮駅です。宇都宮は、やはり餃子がとても有名ですね。その時は、駅構内にある健太餃子に寄りましたが、やはり焼き加減が絶妙で食が進みます。

その次に寄ったのが熱海ですが、食事の時間にはまだ早かったので、海岸沿いをぐるっと散策してきました。10月になるのに、熱海はまだまだ暖かったのが印象に残っています。温泉に入る時間がなかったのが残念でした。そして、メインの目的地は京都でしたが、主に京都御所や四条河原町周辺を散策してきました。周辺は関西弁ばかりなので、まるで外国に訪れたような感覚でした。外国人の観光客も大変多く、お土産屋は混雑していて列に並ぶ気になりませんでした。

関西地方は、行き慣れている東京近郊とは異なり、食文化・エスカレーターの乗り位置・在来線の種類など何から何までも違いました。とにかく、見るもの触れるものが初めてなので、新鮮感がありました。特に京都では、丁目の感覚が地元や関東地方と違うので、何度も道に迷いまくりました。例えば、四条と言っても町名が偉い多いので、地図を見てもチンプンカンプンでした。そんな失敗があるのが、旅行の楽しみでもありますが、現地では充実して過ごせました。

歴史のある街並みは、地元ではあまりお目に掛かれないので、見物には時間がかかり、ほんの一部のエリアしか回れなかったです。そして、大阪にも寄りましたが、主に難波を中心に見学してきました。とにかく印象的だったのは、街全体がとにかくド派手でしたね。特にたこ焼き屋さんやラーメン屋さんの立体的な看板には目を惹かれてしまいました。とにかく、ストリートを歩いているだけでも楽しかったです。途中で寄ったつけ麺屋さんとたこ焼き屋さんは、いずれも絶品な味付けでしたよ。今後もぜひじっくりと時間をかけて訪れたいです。

旅行中は、失敗があるからこそ面白いのです。日本では、社会人になるとレールに敷かれた人生を歩むのが既定路線です。しかし、途中下車は許されません。それを旅に例えると、日本人の人生はとても詰まらないもので生き辛さを感じてしまいます。それはさて置いて、今回出かけた旅も失敗が多かったです。何せ関西地方は地理も不案内なので、何度も道に迷ってしまったのが印象的でした。途中で、コンビニやファミレスに寄って、店員さんに道を教えてもらいやっと目的地へたどり着けました。

もうひとつの大きな失敗は、大阪へ行くつもりが途中で寝過ごしてしまい、目を覚ましたら何と姫路の近くだったのには驚いてしまいました。幸いなことに終電間際の時間帯ではなかったので、引き返し何とか大阪にたどり着けました。大阪は、難波エリアと阿倍野区周辺を散策しましたが、昔の町並みや路地裏が多く残っているのがとても印象的で、何か昭和時代に逆戻りしたような懐かしい光景も見られました。

10月末から11月初旬まで2週間ほどスリランカに一人旅をしてきました。(2018年8月-9月にかけても3週間ほどスリランカを旅していました。)スリランカに行く前はインドネシアのバリ島に滞在しており、仕事がひと段落したため、自身のリトリートのためにスリランカに行きました。アーユルヴェーダが有名なスリランカではとにかく肉体的、精神的に自分を癒すことを目的としていました。滞在したエリアは空港から近くのネゴンボ、またローカルバスに乗りキャンディ、ローカルの友人と合流しヌワラエリアという場所を訪れました。

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ネゴンボではジェットウィングアーユルヴェーダパビリオンというアーユルヴェーダに特化したホテルに1週間ほど滞在しました。日本人向けのホテルで施設やお部屋はとても清潔で、そこに泊まっている人はホテルから出たくないと感じるほど快適なホテルです。1日の宿泊費は2万5千円ほどで決して安くはありませんが、毎日、朝ヨガ、3食のアーユルヴェーダ食、ドクターのコンサルテーション、2-3時間ほどのアーユルヴェーダの施術が受けることができます。

私はこれまでアジア、ヨーロッパを中心に15か国ほど世界を旅してきましたが、このホテルのレストランの食事はこれまで訪れた中で1番美味しいと感じたお気に入りのレストランです。アーユルヴェーダ食のためお肉は一切使用されていませんが、新鮮な野菜やフルーツを中心とした食事は身体に優しく、しっかり満足感も得られ、何よりとても美味しかったです。

今回も1人旅でしたが、スリランカの人々はとにかく親切でフレンドリーのため、一人で道を歩いていると気軽に話をかけてきます。ビーチに座ってゆっくり海を眺めている時も1時間で8人ほどのスリランカ人に話をかけられました。日本人に対してとても尊敬の念を持っているようで、私が日本人であることを伝えただけでとても親切にしてもらえました。一人でゆっくりしたいときには正直そっとしておいてくれと思うこともありましたが(笑)、そんなローカルの人々のおかげで一人旅ではあったものの寂しい思いをすることなく2週間過ごすことができました。

また残りの1週間はホームステイをしたのですが、オーナーさんに気に入られ、毎晩スリランカ料理を振る舞ってもらいました。スリランカ人はカレーをよく食べることで有名ですが、本当に多くの人が毎日カレーを食べていました。朝、昼、晩と1日3食カレーを食すツワモノもおり衝撃でした。また炭水化物が中心の食事が多いため、スリランカ女性はぽっちゃりしている人が多いです。現地の女性に“あなたはどうしてそんなにスリムなの?秘訣を教えてちょうだい!と懇願されました。

ネゴンボからキャンディーまでは格安のローカルバスで移動したのですが、外国人はほとんどおらず、そのバスでは私だけが唯一の外国人でした。公共交通機関のバスの他にも、現地人が自身で所有しているバスを使用し運転していることもあり、ドライバーによってはローカル人の倍の値段を請求してくるような人もいます。大都市であれば基本英語で会話ができますが、年配の方や地方のエリアに行くとみんなが英語を話すわけではないのでコミュニケーションを図ることが難しくなります。

後部座席にどれだけ空きスペースがあってもなぜか隣に座りたがるスリランカ人男性。好奇心旺盛なのか、公共の場所であっても、初対面であっても平気でボディタッチをしてきます。私はネゴンボからキャンディまでの4時間、ひたすらボディタッチされまくりました。女性の一人旅の方はお気をつけください。また、運悪くエアコンなしのバスに乗ってしまったため、とにかくバス中体臭がひどかったです。

旅行後、母とホリデー日帰り旅行に行きましたが、やっぱり日本のごはんは何を食べても美味しかったです。どこへ行ってもきれいに清掃されていて、トイレも気持ち良く利用できます。バスでも安心してゆっくり眠ることができました。

6月下旬に1人で函館に旅行へ行ってきました。目的は、人生で函館は初めてだったのでもちろん函館市内の観光地を一通り巡ってみたいというのもあったのですが、それと同時に函館の地が某人気アニメで出てきたので、その聖地巡礼も兼ねて行ってきました。アニメの聖地を訪れるいわゆるアニメツーリズムというのは主にアニメを見るオタク層ならよくやっていることであり、たとえ動機がアニメでもそれがきっかけでその土地の良さを知ることが出来るのは有意義だと考えており、私もそういったことが好きであるため今回、旅費は少々高くつきましたが函館を旅行先に選びました。

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函館と言えば有名な観光地は色々あり、初めての人が訪れるべきところはほとんど廻りました。具体的には五稜郭、ベイエリア、金森赤レンガ倉庫、元町地区の教会群、旧函館区公会堂、そして函館山ロープウェイを用いて夜景を楽しみました。食事面でも函館には魅力が沢山あり、まず函館はイカが美味しいことで有名な土地です。海鮮丼の店でイカ刺しを食べた時は本当に人生でこんな美味しいイカは初めて食べたと感動しました。海鮮丼もまた、観光地価格で少々高かったですがとても美味しく北海道らしさを味わうことが出来ました。

また、函館と言えば有名なB級グルメが2つあり、ラッキーピエロのハンバーガーとハセガワストアのやきとり弁当です。この2つは函館とその周辺の道南地方にしか無いものであり、函館に来てこれらを食べないのは愚行と言う他ありません。この2つ、どちらも本当に美味しく、函館でしか食べられないというレア感もあって良い思い出です。

私が函館を訪れたのは6月下旬、つまりちょうど夏至に差し掛かる頃ですので、最も日が長い時期です。北海道は北に位置し、つまり緯度が高いため東京など太平洋ベルト地帯に比べて日の出は早く日没も東京並に遅い、つまり日照時間が長いです。これは北海道のような高緯度でないと体験出来ないことであり、そのことにまず驚きました。ホテルで夜中に目が覚めたら、まだ午前3時半頃なのに既に少し明るいのです、自分の住んでいる所では考えられない事象なので本当に驚きました。

もう一つ面白かった出来事は、6月下旬の函館は過ごしやすい気候で修学旅行生も非常に多かったのですが、函館の摩周丸を見学していた際に修学旅行生に話しかけられました。彼らは旅行において一つミッションをこなす必要があり、観光客に声をかけて集合写真を撮るためシャッターを押してもらい、また自分達はどこから来て自分達の住んでいる街にはこういうものがあるんですよと交流をするミッションであり私はそれに遭遇したのです。そして小学生の女の子から手作りの冊子を受け取り、そこには街の紹介や出身有名人などが書かれていました。手書きで心がこもっていて、とてもほっこりして嬉しかったです。

函館は屈指の観光地であるため、キャッシュレスの対応が極めて進んでおり基本的にお土産屋はどこでもクレジットカードや電子マネーの決済が出来て非常に便利でした。私はキャッシュレス推進派でありキャッシュレス主義者ですのでこれは非常に好感が持てました。そんな中一つの土産店がクレジット加盟店規約違反を犯しており、レジで口論になってしまいました。私は北海道のローカル飲み物であるガラナを1本だけ買おうとして、150円ほどだったと思うのですがクレジット決済しようとしたら1,000円以下のクレジット決済は認めないと言われました。これは明確な規約違反であり、白か黒かで言えば明確に黒であり私はそれは間違っている、貴方達は私の決済を拒否することは出来ないと強く主張しましたが向こうは上から命令されていることだから出来ないの一点張りで、口論を続けていても時間の無駄だと判断しそこでガラナを買うのを諦めました。

そして別の土産店では同じく150円のガラナ1本を普通にクレジット決済出来たので良かったのですが、ほとんどの店が規約を守っている中自分達だけがルール違反をしているその店には本当に腹が立ちましたし、楽しい旅行に水を差されました。

6月頃、一人旅で鹿児島県の屋久島に行きました。その頃は、サービス業の会社員で、普段は連休が取りにくい仕事でした。年に2回だけ5連休がもらえる制度があったため、一度訪れてみたいと思っていた屋久島に行くことを決意しました。もちろん、1番の目的は「縄文杉」を見ることでした。5連休の休みのうち、1日目は飛行機で鹿児島の市内に宿泊し、翌朝からフェリーで屋久島に向かうという予定を組みました。

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1日目の夕方に、中部国際空港を出発し、鹿児島空港に到着しました。鹿児島空港からはシャトルバス移動で市内の天文館まで向かいました。予約していた格安のビジネスホテルにチェックインし、飲み屋街を一人で散策しました。いわゆる地元の名物料理を取り扱う、ネットで探したレビュー評価の高い居酒屋に入りました。

名物の「鶏刺し」「さつまあげ」「焼酎」などをいただきました。鶏肉は鮮度抜群で、初の鹿児島グルメにテンションは爆上がりでした。やはり、地元から離れて、初めての旅先での居酒屋はたまりません。大将から、「一人旅ですか?」と話しかけられ、地元トークに花が咲き、最高の旅の幕開けだ!と感動しました。2日目は屋久島に到着し、海岸を散策。3日目には、「もののけ姫の舞台」と言われる白谷雲水峡でトレッキングを行い、4日目に「縄文杉トレッキング」5日目の朝に屋久島を出発し、帰宅するというプランでした。

2日目の朝のことです。鹿児島市内のビジネスホテルで宿泊し、朝8時頃に「屋久島フェリー」で屋久島に移動する予定でした。無料の朝食を食べ、最高のテンションでフェリー乗り場を目指しました。Googleマップで乗り場の場所を検索し、一人でバックパックを背負って歩いていました。すると、なんとも大きなフェリーが目に入り、更にテンションは高揚していました。フェリーを目指して歩くことにして、iPhoneの電池消費を抑えるために電源を消しました。フェリーに近くにつれて、なんとなく違和感がありました。乗り場の近くに着いて、ようやくその違和感を理解しました。なんと、そのフェリーは「沖縄行き」だったのです。

乗り場を間違えたようで、フェリーを目指して歩いたのが原因でした。時間は多少余裕があったので、再度マップで検索して屋久島行きのフェリー乗り場を目指しました。到着した先は、なんと海には全く接していない、タクシー会社でした。フェリー乗り場はどこですか?と聞くと、歩いたら30分ほどかかると言われ、確実に間に合わないことが判明しました。しかし、タクシーの運転手さんが自家用車で送迎してくれて、ギリギリ乗り込むことができました。

この旅で最も困ったことは、フェリーに乗り遅れそうになったことです。汗を流しながら猛ダッシュで走りましたが、マップが間違っており、タクシー会社に到着してしまいました。タクシー会社の方が、フェリーに連絡して下さり、1名お客さんが間違えてこっちに来ているということを伝えてくれました。絶対に間に合わないと言われ、落ち込んでいたところ、「来て!」と言われ、自家用車で本来のフェリー乗り場まで送ってくれました。自分が間違って歩いてきた道を、虚しくも車で戻りました。運転手さんに笑われながらも、心の中では頼むから間に合ってくれ!と祈っていました。

咄嗟の判断で送っていただき、未だに感謝の気持ちを忘れていません。ついにフェリーの出発時間になり、丁度フェリー乗り場に到着しました。すると、フェリーに乗船するための橋が既に上がっており、乗組員の方に、「急いで!」と言われて橋を降ろしてもらいました。乗客の方々は皆んな、甲板から私の方を見ていてすごく恥ずかしい思いをしました。大の大人が何をしているんだ・・・と赤面状態でしたが、なんとか乗り込むことができました。

8月下旬から9月上旬にかけて、6泊7日で北海道に一人で旅行に行きました。北海道には一度しか行ったことがなく、札幌以外の都市には一度も訪れたことがなかったので、札幌以外の様々な都市に訪れてみたいと思い、行くことにしました。また北海道はJR北海道が鉄道路線を持っており、本州とは違う列車がたくさん走っているので、特急列車や普通列車など、道内を走る様々な列車に乗って旅を楽しみたいとも思っていました。

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私は普段は観光スポットにはあまり訪れることはないのですが、北海道については日本国内でも特にたくさんの観光スポットがあり、そのクオリティも非常に高いものが多いので、いくつか足を運んでみることにしました。小樽市に行った際には、小樽運河を訪れました。小樽運河は小樽駅から坂をしばらく降りたところにあり、駅からも簡単にアクセスすることができます。小樽運河には日本人だけでなく外国人の方の観光客も多く、駅周辺よりも結構な人がいたことを覚えています。その日は小樽駅近くのホテルに泊まり、夜の9時頃にも再び小樽運河を見に行きました。その時はライトアップしておらず、明るくはなかったですが、昼間に訪れた時とは異なり人も少なく、ゆっくりと運河周辺を歩くことができました。
旅で特に印象に残ったことは、道北の音威子府村に訪れた際のことです。音威子府といえば黒い音威子府そばが有名で、私もユーチューブの動画でその存在を知り、食べてみたいと思い音威子府に行ってみることにしました。かつては音威子府駅にも蕎麦屋があり、そこで音威子府そばを頂くことができたのですが、私が訪れた時は営業をしておらず、音威子府そばを食べるには駅から少し歩いた国道沿いにある食堂へ行く必要がありました。

駅から15分ほど歩き、目当ての食堂を見つけたのですが、もうすぐ昼間であるのにも関わらず駐車場には1台も車はありませんでした。店の中にも人はいなさそうだったので、誰かが入るのを待っていると、バイクに乗った二人組の方が国道から店の前に入ってきました。彼らは店の中に入るとすぐに外へ出てしまい、バイクで走り去っていきました。おかしいと思い、店のホームページを見てみると、私が訪れた日は休業日であり、そばの持ち帰り以外は行っていないとのことでした。事前に調べていなかったことを少し後悔しましたが、今思えば、思い出に残るエピソードだったと思います。

新千歳空港から成田空港へ帰る予定で、当日は宿泊していた小樽駅から新千歳空港へJRの快速エアポートに乗る予定でした。しかし当日は台風が北海道へ接近しており、JR函館線、千歳線などたくさんの路線が運休になってしまいました。朝ホテルで運行情報を見てみると、少し待てば運転再開すると書かれていたので、安心しホテルをチェックアウトした後オルゴール堂など、小樽の街並みを散策していました。しばらく歩き、再び運行情報をネットで調べると、午後2時まで運転再開はないと書かれていました。私は14時台の飛行機で成田に帰る予定でした。14時まで運転再開しないとなると、鉄道では飛行機に確実に間に合わないと思い、その時はまだ10時前で時間がありましたが、急いで小樽駅前の札幌駅行きのバス乗り場へと向かいました。すでにバス乗り場は混雑していましたが、なんとか札幌に到着しました。札幌からは新千歳空港行きのバスに乗り換えますが、バス乗り場が分からずしばらく迷ってしまいました。なんとか乗り場を見つけ、飛行機にも間に合いましたが、飛行機に乗り遅れたらどうしようかととても焦ったことを覚えています。ネットで運行状況の確認ができるので便利ですが、充電が切れていたらアウトでした。